片付けたければ収納を減らせ!収納が足りないと思っている人は絶対に片付けられない
こんにちは、ミニマリストのトモです。
部屋が片付かない理由を「収納が足りないから」と思っている人はいませんか?
そう思っている人は永遠に片付けることができません。
部屋が片付かない理由を収納が少ないからだと思っている、そのマインドを変えなければ片付けられる人にはなれません。
「いやいや本当に収納が無い家だから」「家族の人数と収納スペースの割合がつり合っていないから」という声が聞こえてきそうですが、
収納が足りないから片付かない、ということは、収納が足りれば片付くと思っているということです。
本当にそうでしょうか?
「収納スペースが無いから片付かない」というマインドを、変えなければ片付かない理由をお伝えします。
- そもそも片付けとは
- 収納とは
- なぜ収納が足りなくなるのか
- 収納を増やしても片付かない理由
- 片付かない人こそ収納を減らすべき
- 本当に必要なものは意外と少ない
- 自分に見合った物の量とは
- 収納に対するマインドを変える
- 片付けが終わると生活がらくになる
そもそも片付けとは
片付けとはすべての物に定位置を与える、ということです。
全ての物の定位置が決まった時に、片付けが終わったということになります。
もちろん片付いた状態をキープするために、定位置を決めた物の住所を覚えておかなければいけません。
定位置の無いものは散らかります。物の住所を知らない人が物を使うと散らかります。
収納とは
収納の言葉の意味は「物を片付けるという行為」です。
また「物を片付けるスペース」のことも収納ということも多いです。
物を収納するということは、物のためのスペースを確保するということです。
備え付けのクロゼットに限らず、部屋にあるチェストやカラーボックスなど、物を入れるあらゆるスペースが収納ということになります。
また大前提として、収納とは使っているものをしまうことです。
使っていない物をしまう場所は、もはや収納ではありません。
不用品置場、もっと言えばゴミ箱になっているということです。
なぜ収納が足りなくなるのか
人はスペースがあると「まだ増やしても大丈夫」だと思い、スペースを埋めたいという心理が働きます。
収納が満タン状態でイレギュラーに物が増えた場合どうなるでしょうか?
貰い物や衝動買いした物、郵便物や何かのオマケ、安いからと買い溜めしたストック品など
無意識に物はどんどん増えていくのです。
そうなると多くの人が取る行動が「とりあえず空いているところに置いておく」になるのです。
こうして収納スペースは消失し、部屋に物が溢れていくのです。
それだけではありません、物が増えて収納が満タンになると、収納していた物も散らかり始めます。
その理由は「出したらしまう」ができなくなるから。
満タンになった収納スペースは、物理的にしまうことができなくなったり、しまうことに手間がかかるようになります。
そうなると、とりあえず空いている場所に置いておく、という選択になりがち
そしてますます部屋が散らかるのです。
そしてまた「収納が足りない」と考えるようになるのです。
収納を増やしても片付かない理由
既存の収納で足りない、だから収納スペースを増やしたいと思っている人が、新たにカラーボックスを買ったとします。
部屋にあふれている物をカラーボックスに入れれば片付くと思っています。
そのカラーボックスに、まだスペースに余裕があるとなると、まだ、物を増やしても大丈夫だと思い、また物で埋めてしまいます。
そうなればまた、イレギュラーに増えた物や、出したらしまうが面倒になり物があふれることになります。
そしてまた収納用品を買いたくなります。
まさに負のスパイラルから抜け出せなくなるわけです。
さらに、追加追加で増やした収納は、無理に増築増築を繰り返した家のように、複雑で使いにくくなります。
物のジャンルが入り乱れ、片付けの難易度が高い部屋へと、どんどんレベルが上がっていくのです。
そうなると自分でもどこに何がしまってあるのか分からなくなります。
ということは、不用品が紛れてもわからなくなります。
つまりゴミが溜まるわけです。
使っていた物もわからなくなります。
つまり物を無くしてしまうわけです。
部屋にあったはずのものが無くなり買い足すという経験はありませんか?
持っている物を把握できず、同じ物を買ってしまったという経験はありませんか?
そういう方の部屋は、片付け初心者が太刀打ちできないレベルまであがってしまった、超高難易度の激ムズ部屋になっているのです。
そんな状態の部屋で、全ての物に定位置を与えるとしたら、、、
考えただけで嫌になりませんか?
というか、ほとんど不可能だと言えるでしょう。
片付かない人こそ収納を減らすべき
レベルの上がりまくった超高難易度激ムズ部屋を攻略する唯一の方法は、
難易度を下げるしかありません。
片付けの難易度を下げるには 収納を減らすしかありません。
当然、物を減らすことも必須ですが、まずは収納を減らすことを考えてください。
具体的には、備え付けの以外の収納をへらすことと、役割のある家具以外の収納を減らすことです。
備え付けの収納はわかりやすいです。もともとあるクロゼットやキッチンの収納、洗面台や下駄箱などです。
役割のある家具とは、例えばテレビ台やベッド、ドレッサーなどです。
逆に減らすべき収納とは、カラーボックスやチェストやタンス、本棚や隙間収納など、物を入れる以外役割の無い収納全てです。
入れている物に関わらず、物をしまう以外のことができない、備え付けでは無い収納は全て無くすべきです。
「いやいや、そんなことしたら必要なものも収納できなくなります」と思う人がほとんどでしょう。
でも良く考えてみてください。物の量は考えないとしたら、、、
備え付けの収納にしまうことができる量の物だけに定位置を決めるとしたら、、、
なんだかやれそうな気がしませんか?
逆に言えば、それぐらいの収納と物の量でなければ、全ての物に定位置を与えることは難しいのです。
物の定位置を決めるということは、全ての物を把握し、物の住所を覚えるということです。
片付けは、収納から物を全部取り出し、いらない物を手放し、定位置を決めて収納に戻すのです。
その収納が部屋の至る所に無数にあるとしたらどうでしょうか。
片づけの難易度を下げるには収納を減らすしか無いとわかると思います。
本当に必要なものは意外と少ない
収納を減らしたら、必要な物を収納するスペースが無くなってしまうという不安が誰でもあると思います。
でも本当に必要な物って具体的にどれぐらいなのでしょうか?
例えば、家族で1週間海外旅行に行くと考えてみてください。
大きなトランクやリュックを持って出かけますよね?当然国内旅行より荷物が多くなります。
でもよく考えると、海外で1週間生活できる荷物があれば、普段の生活でも問題ないはずです。
どんなに収納スペースがない家でも、海外旅行に行くためにまとめた荷物を置くスペースは必ずあります。
なので、収納を減らしたら必要なものを収納するスペースが無くなる、というのは間違っています。
自分に見合った物の量とは
自分に見合った物の量とは、自分が管理できる物の量ということです。
既存の収納スペースに収まる量が「自分に見合った物の量」です。
とても分かりやすいですよね。
まずは、カラーボックスや追加で買った収納を処分してください。
さらに既存の収納スペースも7割収納にしてください。
それはなぜかというと、5秒以内で出し入れができるようにするためです。
人は5秒以内で出し入れができない物を、定位置に戻さなくなります。
既存の収納スペースに7割で収まる量まで物を減らしたら、ようやく片づけのスタートラインに立ったということです。
片付けは全ての物に定位置を与えるということです。そこまで物を減らせば片づけの難易度はイージーモードに変わります。超激ムズ部屋から変われます。
物はコストです。場所を占領し、メンテナンスにお金や時間を盗られます。
テトリスのように隙間をうめても、布団圧縮袋で体積を減らしても、物を減らさなければ片付け難易度は上がるばかりです。
収納に対するマインドを変える
収納を減らさなければ、物が減らず、片付けることはできないと分かっていただけたでしょうか。
自分にとって必要だと思っている物が、自分を苦しめているという矛盾を誰もが抱えています。
でも本当に必要なものは海外旅行に持っていく荷物だけなのです。
それ以外のものは、趣味のもの、あると便利なもの、見栄のもの、おしゃれのものなど、いわゆる嗜好品です。
僕も昔の実家は物が多く、それが普通だと思っていました。
物がなくなったと家族が大騒ぎしたり、お客さんが来るからと片付け(という名の物の移動)を急に手伝わされたり本当にストレスフルな状況でした。
自分の部屋にまで家族のものが置いてあるうえに、部屋中にいろんなジャンルのものが入り乱れており、誰の物かも、何に使う物かもわからない物が家中に散らばっていました。
大学生になり一人暮らしを始めてから、洗濯や掃除などの家事を自分でやるようになりました。
その時に面倒な家事をらくちんにするには、物を減らすしかないと気づいたのです。
収納にはテクニックが必要です。収納用品が増えればより高度なテクニックが必要になります。
よくある「100均商品で上手に片付け」という言葉や「ニトリや無印の〇〇収納が超便利」という言葉は、片付けを終わらせたくない、もっと難しい片付けに挑戦したいという人向けの言葉なのです。
既存の収納スペースで使う物であれば大丈夫ですが、
「片付けなんかしたくない」という人は収納を増やしてはいけません。
片付けが終わると生活がらくになる
片付いた(ように見える)部屋と、片付けが終わった部屋の決定的な違いは「全ての物に定位置があるかないか」です。
おそらくほとんどの人が片付けを終わらせることができずに、永遠と片付けをやっているのではないでしょうか。
収納を極限まで減らせば簡単に片付けを終わらせることができます。
片付けが終われば生活がらくちんになります。
コストである物から解放されて、自分のために時間を使うことができます。
掃除や洗濯も、物が少なければ楽になります。
皆さんも、まずは既存の収納以外の収納を全て処分し、片づけの難易度を下げてから、片付けを終わらせてみてください。